アメリカで救急車を呼んだ話

アメリカのニュージャージー州に駐在しておよそ半年,初めて救急車を呼びました.

初めてのことでオロオロして色々後悔があるので,他の人の参考になればと思い恥ずかしながら失敗談として記載します.

流れ

土曜日の夜6時頃,妻が腹痛を訴え始めました.

 

最初は我慢できる程度だったので,夜間ということもあり,様子見しようということで家族で就寝しました.

しかし日曜日の深夜3時頃になって,いよいよ我慢できないくらいの激痛になってきて,どうしようかという話になりました.

選択肢は2つ.自分の車で緊急病院(Urgent Care)に行くか,救急車を呼ぶかどちらかです.

迷いましたが,救急車を呼ぶことに決めました.理由は休日深夜のためにそもそも空いているUrgent Careが少なかったことと,自分の車で行く場合は子供たちを起こして連れて行かなければいけないため,数十分はかかるだろうと思われたことです.

我々は救急車を呼ぶことにしました.

妻の容態が急を要するのか否か,我々にはその時点では判断できなかったからです.

 

ちなみに,アメリカでは警察と救急は分かれていません.どちらも911です.

電話はすぐにつながり,まずはオペレーターに説明します.

「配偶者が強い腹痛を訴えているため救急車を要請したい」

すると,オペレーターはこちらの情報を求めます.

  • 電話した私と妻の名前
  • 住所(マンション名と部屋番号も)
  • 電話番号

そして,妻の状態を確認します.

「呼吸はできているか?意識はあるか?」

これにはYESと回答しました.

最後に,オペレーターは「地元の警察が向かうので待っているように」と言って電話が終わりました.

 

そして5分程度で部屋に警察が2名到着しました.あまりに早くてビックリしました!

警察官の方は妻の腹痛がどこら辺の部位なのか,痛みは10段階のいくつか確認しました.

そして,どの緊急病院に行くか,かかりつけ医はいるかを聞かれました.

ここが後悔ポイント1です.緊急病院をあらかじめ決めていなかったのです・・・

通常診療のかかりつけ医はおりましたが,緊急時のかかりつけはありませんでした.

警察官の方はハッケンサック(hackensack meridian health, HMHと略される)でいいか?と聞いてきたので,そこでOKということになったのですが,HMHは1つの病院ではなくニュージャージーの病院ネットワークのことなので,どこのHMHかが重要です.

しかし私はどこのHMHかをちゃんと確認していなかったのです・・・

 

そんな話をしているうちにキャスター付きの担架が運ばれてきて,妻はそこに乗せられました.その時点で,月経と妊娠の状態について確認されました.

そして運ばれて行ったのですが,ここで後悔ポイント2,妻にスマートフォンを渡しておりませんでした・・・

電話してから運ばれて行くまで15分程度だったのではないでしょうか.本当に早くてビックリしました.あまりのスピード感に冷静な行動ができませんでした.

 

そして,朝になって子どもにとりあえず朝食を食べさせて,さあ病院に行かなければいけません.

しかし,まずはどこの病院に行ったのか調べるところからです.

下記のHMHのHPの上段の「Find a Location」タブから「Urgent Care」を選択し,近くのHMHに電話で問い合わせることにしました.

https://www.hackensackmeridianhealth.org/en/

これにかなり時間がかかってしまいました・・・病院に電話して繋がるまでに時間がかかったことも理由ですが,繋がった後「〇〇〇という名前の人が緊急に運ばれたか教えてほしい」と言うと「調べてみるからそのまま待ってて」と言われ,その後なぜか切られてしまったのです.2病院で同じことが起こりました.今でも原因は不明です・・・

あきらめずに電話をかけ続け,最終的に病院が分かったのですが,その時には既に「もう処置が終わって迎えを待っているよ」とのこと!

慌てて子供を連れて病院に向かいましたが,ここでミニ後悔ポイント妻のアウターや靴を持って行き忘れました・・・冷静に考えると当たり前ですが,パジャマで靴も履かずに運ばれたので,それを持って行かなかったことで,妻は病院から靴下で車に乗る羽目になってしまいました・・・

反省と今後に向けて

幸い,大事には至らなかったものの,病院に行くのが遅れたことは良くなかったです.

繰り返しますが,良くなかった点は下記の2点です.

  • Urgent Careを事前に決めていなかった
  • 妻にスマートフォン(連絡手段)を渡し忘れた

これらが重なった結果,どの病院に運ばれたのかわからないという非常にお粗末な事態になってしまいました.

ちなみに,妻も病院の電話を借りて連絡をしようとしていたみたいなのですが,私のアメリカでの電話番号をまだ覚えておらず,連絡できませんでした.

まあ,警察官の方とちゃんとしっかり行き先を確認できれば良かったのですが・・・そこは自分の残念な英語力に起因するものなので,そこを嘆くよりも準備不足を改善すべきと思っています.

 

これを読んでいる皆さんは,アメリカの駐在先を決めたらまずは緊急時の対応を家族で話し合うと思います.そのような基本を忘れていた私を嗤っていただき,反面教師として頂ければと思っています!

そもそも緊急時の対応を話し合っておくのは日本でも同じですよね・・・

 

ちなみに,妻の腹痛は検査はしたものの原因不明で様子見ということでした.

無事で本当に良かったです.

Urgent Careでどのようなことがあったかは,いつか妻が書いてくれるかもしれません.

 

 

恐怖の請求書の話はまた別の機会に・・・

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